木材のプロが淡々と本音を語っています。
お役に立てれば幸いです。


●ウエスタンレッドシダーと共に…

●ラティスはすぐダメになる?
●藤田木材のこだわり
藤田木材のキャラクター
『けんざい君』
●ウエスタンレッドシダーと共に…

★当社とWRCのかかわり★

 WRCは現在、エクステリアの材料として注目されていますが、すでに30年も前から日本に輸入されていた歴史ある材種です。 その当時の外材(外国の材木)は非常に安価で、国産材の代用として使用されていたWRC(当時は米杉:ベイスギと呼んでた)は、特に秋田杉の代用品の建具材として製材されていました。

 まっすぐで、ギュッとつまった美しい木目。深い香りと柔らかな感触…。藤田木材の前社長は、この素晴らしいWRCに一瞬で惚れ込みました。当時、WRCを製材しているところはあまり見受けられない中、藤田木材とWRCは、その当時から今に至るまで、長いお付き合いをしています。

 現在、建具材としてはあまり製材をしていませんが、それでも製材方法はキチンと受け継いでおり、丸い物をただ四角に製材するアメリカ・カナダ式ではなく、藤田木材は、原木の個々の特徴を見て丁寧に材料採りをするという緻密な日本式で行っております。

 


 ですから、単に製材品を輸入して販売されるWRCよりも、まず、樹齢200年〜300年の貴重な資源として大切に扱うと共に大切に製材し、また、手間がかかることを十分承知で良質な製材品を販売しています。

●ラティスはすぐダメになる?

最近、このラティス。ちょっとした疑問があります。もともと、アメリカ、カナダの方から輸入されてきたというイメージですが、アメリカやカナダのデッキ施工事例等を見ると、あまりラティスフェンスを使っている物を見かけないんです。もしかしたら、向こうではそれほど人気がないのでは?と感じる今日この頃。ラティスの製作は実はとても大変なためか。

 当社では、丸太から製材をしています。ラティスの材料は、デッキの材料を取った残りを細かく再製材出来ますが、製材品から購入し販売しているところですと、デッキ材をわざわざ細かく切らなきゃならないでしょう。それはとても高くつきますし、コストが非常に高くなります。注目したいのは材が重なる接合部分。単純に900×1800ミリメートルのサイズで約150箇所ほどあり、そこにステープル(木材用ホッチキス)を打ち込んでひとつひとつ留めるわけですね。しかも、鉄だと錆びるため鉄製の約5〜7倍の値段のステンレス製で製作するのです。また、1日あたり、2人で50枚作るのが精一杯です。このように非合理的であれば、向こうの作業する方々の腰が重くなるのも頷けます。

 

 そう考えていきますと、ラティスは、意外と日本的なもののように思います。本来は少数販売だった物が、いつのまにか日本でブレイクし、日本で製作するようになってるのかな?と。職人技が冴える器用な日本人ならではの製作技術があるからこそとも思いつつ、たとえて言うと、「ドンマイ!ドンマイ!」とか「オーライ!オーライ!」と言った外来日本語のように馴染まれ、すこしづつ普及したのかもしれません。やはり、ラティスを設置した外構は、人目を引くと共に、とてもオシャレですから。

 しかし、危惧している点が実はいくつもあります。先日、ホームセンター等のラティスをジィーッと観察してきました。やはり数々の新しい発見がみつかりました。

 いわゆるコスト安で作るために、「天然木」の安い材種を使用・効率が最重視の塗料・人件費を抑える為の『中国製』だったりと、その中で特に驚いたのは、接合部がステープルではなく、すべて「のりづけ」…!住まいの外構を飾るラティスをなんと「ボンド」で接着しているのです。ちょっとびっくりでした。やはり「のりづけ」では外では使えません。濡れたり乾いたりを繰り返したときに木材は伸縮しますからすぐにはがれてしまうでしょう。それに、条件によっては水分含んでふやける事もあるでしょうから。

 長い年月を経て、いずれラティスの人気はなくなるかも知れません。現に、デッキの注文では「ラティスはすぐダメになるでしょう?」なんて質問よくありますからね。(今流通しているWRC製のラティスは、輸入されている物が多い)当社は、それらの巷に根ざした誤解を解くために、努力を続けています。細かい作業や塗装などはとても大変ですが、WRCとともに藤田木材はこれからも頑張ります。

●藤田木材のこだわり

 「いい材木選ぶこと。これが材木屋の仕事だ!!」が、前社長から言われたこと。今でもこの言葉が当社の材木選びに生きてます。
 
 良い材木とは? 簡単に言うと、木目がいかに詰まったものを買えるかでしょう。 そういう意味では、やはり自然に育った木が一番ですね。長い長い年月を掛けてじっくり育った物。これに勝るものはありません。

 なぜ、木目が詰まったほうが良いかというと、同じ材種を比較した場合、目の詰まり方で丈夫さが全然違うからなんです。木材の性質は、製材した時・または放置した時でも、この木目と木目のあいだによって、縮んだり腐ってきたりします。そのため、なるべくこの木目の間隔が狭い方がいいわけです。しかし、そのような良質な材木が最近非常に少なくなってきてるのも事実です。 原生林からの伐採に頼るわけですから当然と言えば当然ですけれども。

 これに対して、植林したところから出材されたもの、特にそれぞれの樹種において本来生育していたところよりも、より、生育条件の良い場所に植えられて出材されたもの等は、この木目の間隔が非常に広くなっています。
 そのために、当然、製材したあとの「曲り」や「反り」なども起こりやすく、経年劣化も早まることになります。
 これを人工乾燥で水分含有率を下げたり集成材にする事で、曲りや反りを抑える…等の人年を加える事で木材を利用することが、今日では多くなっています。

 

 どちらが良いのかは別にしても「木」という素材を大切に利用することが一番だと考えています。一方では、その木が自然に持ち合わせた能力を出来るだけ手を加えずに最大限生かせるような使い方。他方では、人の手を加える事により本来の能力以上に高めて上手に使う方法。

 どちらも「木という自然の資源を大切にする」そんな考えのもと、日々努力しているところです。

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